森林はたから物
	         安田町立安田小学校
             三年 中 野 歩 愛 
 わたしが住んでいる安田町の北の方には、森林が広がっています。そのおかげで、わたしたちの町は大雨がふっても、水につかりません。森林がわたしたちを守ってくれているからです。
 山の木は、いろんなはたらきをしています。空気をきれいにしたり、山くずれをふせいだり、たくさんふった雨をすいこんで少しずつながしたりしてくれます。その水は、田や畑で使うのうぎょう用水になったり、わたしたちののみ水や健こうにくらすために使われたりします。雨がつづいて、山がくずれそうになっても、木の根っこが土や石をしっかりとかかえて、土しゃくずれをふせいでくれます。
 わたしは、今年の一月に、家ぞくで「野根山かい道」を歩きました。山をのぼり始めて少し行くと、風がふいて気持ちがよかったです。すごく空気がきれいで、りっぱな木がたくさん生えていました。むかしの人はこんなふうにおいしい空気をすって、鳥のおしゃべりを聞きながら歩いたのかなと思いました。
 歩いていると中に、大きな杉の木がありました。その木に耳をあててみると、「サー」という音が聞こえました。少しいい音で、何でこんな音がするんだろうと、ずっと気になっていました。でも、そのなぞがこの間とけました。ぐう然、図書室で見つけた本に、地面から木が水をすい上げている音だということが書いてあったからです。(そうか、木も生きているんだ)とそのとき思いました。
 わたしは、来年も「野根山」を歩きたいです。そして、木がきれいにしてくれているおいしい空気をいっぱいすって、わたしをもっと元気にしたいと思っています。空気をきれいにしたり、おいしい水をつくってくれたり、さいがいからわたしたちを守ってくれる森を大切にしていきます。わたしたちの住む地球には、森林はかかせないたから物だからです。