小学校の部  中学年

  いなかはいいよ

            大豊町立おおとよ小学校
                 四年 中山 堅仁
 
 ぼくは、大豊町のいなかに住んでいます。家の近くには、友だちも住んでいないし、近所の人も少ないです。今、さかんに言われているソーシャルディスタンス、人と人が遠いということは、ずっと前からのことです。
 でも、人と人の関係は、近くに感じます。
 ぼくには、おじいちゃんやおばあちゃん、近所の人とやることがいっぱいあります。
 春には、山へたけのこや山菜を取りに行き、五月になると、茶つみや田植えがあります。
 田んぼは、おじいちゃんが機械で植えて、後からぼくも行って、ほ植をします。ほ植は機械では植えられない角をはだしになって、手でていねいに苗を植えていくことです。グニョグニョの田んぼに足を入れて植えるのは、始めはおもしろいけど、とても大変です。
 でも、秋になると、おいしいお米ができます。ぼくは、水泳をしています。このお米を食べると、し合の時にもパワーが出ます。
 それから、六月には、日本で大豊町だけで作られているご石茶作りも始まります。
 ぼくのお母さんは、ご石茶の組合で働いているので、ぼくも小さい時から何回も、ご石茶作りを見学に行きました。
 ご石茶作りは、大変です。六月のつゆのころに、お茶葉をかりとります。八月のとても暑い時に、朝早くから、ていねいに一つ一つ干していきます。全部手作り、本当にいいお茶です。ぼくは、全国の人に知ってもらいたいと思います。
 ぼくの住む大豊町には、水族館も遊園地も何にもありません。だけど、一年中自然の中のイベントがあります。ぼくは、けっこうそれが好きです。おじいちゃんの手つだいをするのが好きで、大豊町が好き。ぼくにとっては、とてもいい町です。いなかは、いいよ。ぼくは、おすすめします。そして、たくさんの人がくればいいのになあと思います。