小学校の部  高学年

  自然の中の小さな学校

            黒潮町立拳ノ川小学校
                 六年 藤本 銀慈
 
 今年の「山の学習」は、印のついた板をノコでひいて小鳥の巣箱づくりをしました。
 ぼくは、初めから、どんなのができるか楽しみでワクワク、ドキドキしていました。
 お母さんに板をおさえてもらい、クギを打ちつけていきました。妹も何とかがんばって打っていました。雨水が入らないように、屋根のつなぎ目にゴムを打ちつけてふさぎました。難しかったけど、何とか完成し、最後にバーナーであぶってもらいできあがりました。
 ぼくの作った巣箱で、子育てをして欲しいと思います。そして、拳ノ川の地域が小鳥でいっぱいの楽園になって欲しいと思います。
 今朝も聞いたことのない鳥の鳴き声を聞きました。門田先生も聞き入り、(これは、サンコウチョウに間違いない。今までに一度しか見たことがない。)と教えてくれました。
 家に帰ってじいじに話し、けいたいで調べると、(月日星ホイホイホイ)と鳴くので三つの光で三光鳥と呼ばれるようです。ぼくが生で聞いた時より(ホイホイホ)の数が多かったです。色は、口ばしと目がきれいなブルーで尾は長く、体の二倍以上ありました。とても美しい鳥だなあと思いました。
 先日も、学校の前の山で八色鳥が近づいたり遠ざかったりしている声を聞かせてくれたり、カワセミが魚をくわえて川の上を飛んでいったことも門田先生が教えてくれました。
 若山の畑で、こうぞの栽培も始まり、草刈りや害虫を取り除いたりしています。これから和紙づくりの工程を学習していき、自分たちがすいた和紙で、世界で一枚だけの卒業証書を作ってもらいます。今から楽しみです。
 みんなで蒸したこうぞの皮はぎをした体験を共同作品にしました。モデルの中嶋さんも(皮やこうぞの木が本物みたいやねえ)とほめてくださいました。みんなで協力して作ってよかったなあと思いました。
 山の中の小さな学校。ぼくは、とても落ち着いて勉強ができるので大好きです。