助っ人ながのくん
 林道開設に伴う大量の土砂移動、構造物の構築により、小動物の生活圏、移動ルートが遮断され、行動が阻害されています。特にトカゲ・ミミズ・カニなどの小動物は、法面上部の林床から切取面を経て側溝に転落し、自力で脱出できずに死んでいる状況を、多く目にするようになりました。 
 そこで、構造物(側溝)の改良を模索検討し、丸太(間伐材)を利用した、スロープ付き保護側溝を考案しました。この私案を、森林整備課(現:治山林道課)と山林協会の「技術検討会」に提出、採用となり「小動物に配慮した側溝」として山林協会の標準図に記載されています。
  高知県の林道は、地形が急峻で構造上曲線半径が小さく、縦断勾配も急であり長大な切取法面が連続し、構造物も多くなりがちです。これらのことを配慮し、山留ブロックや丸太柵工などの構造物と調和を図りながら施工することが求められています。
これからも問題点をクリアしてより多くの林道工事に取り入れられるよう、改良研究を続けます。
構造図(岩基礎用)
構造図(土砂基礎用)