SANちゃん・RINちゃん新聞                    −第12号
県立甫喜ケ峰森林公園で平成18年4月から平成19年1月にかけて、春・夏・秋・冬と季節毎に各1回植物学校が開かれました。
講師は鴻上先生です。
春は「すみれ」、夏は「夏の植物」、秋は「シダ」、冬は「冬芽」と毎回テ−マを決めて甫喜ケ峰を散策しました。日頃見慣れていても、名前を知らない植物が何と多い事だったでしょうか。改めて、全ての植物には名前があるんだと言う事を実感した教室でした。


以下は教室で教えて頂いた季節毎の花や樹木です。ご覧下さい。
植 物 学 校in甫喜
 春・夏・秋・冬
春の花 すみれ
講師の鴻上先生
道ばたで春を告げる野草、深い紫色の花を咲かせる。
花はラッパの様な形で、左右対称になっている。山間部から都会まで、どこでも見る事ができる
「スミレ」−菫−
「カキドオシ」−垣通−
シソ科、花は淡紫色で唇形花4〜5月に咲き日本全土に分布する。和名の由来は垣根を通り越してツルが長く延びる事から付けられた別名カントリソウ
スミレ科多年草、ツボとは道端や庭の意、何処でもみられることからツボスミレという、「立」は花の終わりかけに茎が立ち上がってくることから。
「タチツボスミレ」−立坪菫−
「ジロボウエンゴサク」−次郎坊延胡索−
ケシ科、花茎の先に数個の花を付ける。和名の次郎坊は太郎坊(スミレ)に対する方言。花の距をからませて遊んだりする。
「アリアケスミレ」−有明菫−
「ユキモチソウ」
白〜紫まで変化に富んだ花の色が「有明の空」に例えられる。シロスミレと間違いやすいが、葉眞が葉柄より長い。全国に分布。
アケビの花
「セントウソウ」−仙洞草−
サトイモ科、落葉多年草、仏炎苞の形が面白い。外側は、暗紫色、内側は白色。
雌雄同株の花を咲かせます。アケビは、分厚い皮の中にタネが入っていて、そのタネの周りが甘くておいしいです。
アケビの花、発見!
セリ科、春一番に咲く小さな花茎や葉柄は紫褐色を帯びる。白い5弁の花を多数咲かせる。
ウッディ-教授
11時間目は、冬芽の用語と図解について
長い間牧野植物園にお勤めになり、退職後は植物観察会などを開催している高知県で、とても有名な先生です。
頂芽(枝の先端に出来て、樹の特徴を顕す)
葉痕(葉っぱの跡)
←花芽
落葉しても、木々は息づいて、春を待つ準備をしておる。そんな冬芽の用語を少し紹介しようと思う。
芽鱗痕(一年生枝の下部に見られる数本の横線、芽鱗の跡)
一年生枝
二年生枝
側芽(枝の側方につく芽で、”わきめ”とも呼ばれる)
葉痕には、動物や人の顔に似ているものがある。それを探してみるのも、楽しみのひとつじゃぞ!
植物観察には必ずル−ペを持って行くのがオススメじゃ!
ちょうが
ようこ
がりんこん